あまり知られていませんが、意外と多い男性不妊。

　　10人にひとりとも言われているのをご存知ですか？

　　不妊の原因で男性側にも原因があるのは全体の約５０％にもなります。

　　さらにのうち半分は男性のみの原因なんです。

　　男性不妊の場合、自覚症状がない場合がほとんどで、

　　奥様が受診されて異常がないと診断され、次に考えられる

　　原因としてご主人が受診し男性不妊とわかることがほとんどです。

　　　◆　男性不妊の原因  ◆

　　　　◇肥満・喫煙

　　  　◇アルコール・飲酒（深酒）

　　　  ◇サプリメント

　　　  ◇精索静脈瘤

　　◆　喫煙

　　タバコは細胞の活性酸素産生を誘導して、精子の不飽和脂肪酸を多く持った細胞質膜に

　　ダメージを与える事が判っています。

　　この影響については、興味深い中国のYu先生(Guangzhou医科大学：広州医科大学）の

　　論文があります。

　　147人のヘビースモーカー（1日2パック以上　5年以上）と175人のノンスモーカーの

　　不妊外来患者を検査の結果

　　・ヘビースモーカーのコチニンの濃度は驚くほど数値が高い。

　　・コチニン濃度が高いほど、精子運動率が低く・生存精子率が低く・精子濃度や総精子数も低い。

　　・総精子数はヘビースモーカーはとても少なく、ヒストン置換異常率は非常に高い。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　参考資料　煙草と男性不妊

　　◆　肥満

　　　「一般男性の肥満と痩せは精子の濃度が薄く、精子の数も少ない」と言われてきましたが、

　　　近年、論文として、発表されたものがあります。

　　◆　アルコール・飲酒（深酒）

        長期間におよぶアルコール摂取により肝臓の代謝機能は弱くなり老廃物がたまり

         やすくなります。このような状態を中医学では痰湿・湿毒といい河川の水が汚れると

        魚が住めなくなるように痰湿・  湿毒は、精子の生存環境を悪くして精子量減少や

        運動率低下などの男性不妊の原因となります。  

　　◆　プロペシア　発毛剤

　　プロペシアとは、男性用の飲む発毛剤です。
　　テレビCMでも，よく見かけらた方も多いと思います。
　　プロペシアは、体内でデヒドロテストステロンという物質の生成を防ぐ作用があります。
　　これが、髪の毛をはやす働きもあることがわかり、
　　日本国内では、男性型脱毛症（ＡＧＡ）の薬（プロペシア）としてのみ使われています。

　　このプロペシアに関して、海外である論文が出されています。
　　プロペシアの副作用で勃起障害があり、その勃起障害は治らない可能性がある、

　　という報告。
　　服用を中止しても勃起障害が治らない患者が製薬会社を訴える事態になっています。

　　プロペシアのお薬の説明書にまず初めに、次のことが書かれています。
　　　☆プロペシアの取り扱いの注意事項として妊娠中の婦人が本剤を服用したり、
　　　　破損した錠剤に触れて有効成分が吸収されたりすると、
　　　　男子胎児の生殖器官等の正常発育に影響を及ぼすおそれがあります。
　　　　なお、このお薬はコーティングされているので、
　　　　通常の扱いにおいて有効成分に触れることはありません。
　　　　また、錠剤を割って服用した場合の安全性・有効性は保証されておりません。
　　と、記載されています。

　プロペシア（フィナステリド）の主な副作用は、性欲減退、精子の減少、勃起機能の低下。

「プロペシアの安全性を検討」という記事には

『研究の参加者のうち、94パーセントは、低性欲、92パーセントが開発勃起不全を開発し、

　覚醒を減少し、オーガズムの問題を69パーセント』と書かれている。（英文翻訳）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　参考資料　FDAプロペシアの安全性を検討

　　◆　精索静脈瘤

　　精索静脈瘤は、陰嚢部の血流障害により腫れが発生し、精索が圧迫され睾丸温度が上昇。
　　温度が上昇すると、いい精子が作られなくなります。
　　また酸素も行き渡りにくくなり持続性低酸素症になり精巣機能に障害を持つようになります。

　　男性不妊の４割を占める　乏精子症。この乏精子症の内の２割は、精索静脈瘤が原因。

　　自覚症状・・・陰嚢部の重圧感、不快感、鈍痛

後天的な腫瘍・感染・外傷以外での男性不妊以外は、女性の卵巣機能低下と同じようなことで
男性機能が一時的に機能が低下していることが多いとのことです。
一時的ということは、養生すれば回復できる場合があります。

改善のためにできることに心がけて下さいね。

　　◆禁煙

　　　「乏精子症（ぼうせいししょう）」は精子欠乏症ともいわれます。

　　　精液中の精子が少ない症状を示す障害です。原因にはいろいろ考えられますが、

　　　タバコに含まれるニコチンも一つの原因と考えられています。

　　　２００４年に英国医師会からの発表によると

　　　　1、喫煙によって摂取された一酸化炭素などの毒素が血液の循環に害を及ぼすことが原因で、

　　　　　ペニスの血流が悪くなる。

　　　　2、喫煙者は非喫煙者に比べて、インポテンツになるリスクが５０％高くなる。

　　　　3、喫煙をすると精子に害を及ぼし、変形した精子が増えてしまう。

　　　等が報告されています。

　　◆深酒禁止

　　　適量のお酒にはストレス発散等の効果がありますが、深酒はよくありません。

　　　節度を持って、楽しくお酒を飲んで下さい。

　　◆BMIは大丈夫ですか？

　　　BMI２５以上は肥満です。肥満も男性不妊の理由の一つ。

　　　カラダの管理をしっかりしましょう。
　　◆ゆったりパンツはいてください

　　　イギリスの新聞『Independent』紙が、不妊治療を行うカップルを対象に行った研究結果を発表。

　　　男性のライフスタイルに関わるいくつかの原因を報じた。

　　　なかでも「きつい下着やタイトなパンツの着用が、精子の数に大きな影響を与える」という内容は

　　　男性の下着に関する考え方に大きく影響を与えました。

　　　さて、その理由は・・・。

　　　ピッタリとした下着を履き続けると男性器の温度が上昇し、睾丸で作られる精子は元気なし。

　　　男性ホルモン（テストステロン）の分泌が極端に弱くなるということです。

　　◆食事はかたよらずバランスよく
　　　漢方薬でも　養生できます！

　　現在の精液検査の基準は、１０年前の半分とも言われています。
　　WHOの現在の基準値は、もっとも甘いそうです。

　　精液検査での基準値は、この数値以下になると、自然妊娠が難しいとされている値であり
　　平均値よりはるかに低い、下限値だそうです。

　　自然妊娠をのぞむなら　５０００万／ml　欲しいところです。

　　気をつけていただきたいのは、採取方法で数値が大きく異なるので何回か検査が必要なようです。

　　■保存状態・保存の温度
　　　冬は、気温が低いので採取した精子が死んでしまいます。
　　　体温は、３６．５度。人間のカラダの中にいた精子ですから保存の温度は注意が必要。

　　　また禁欲期間、禁欲期間が長くても、短くてもよくないそうです。
　　　できれば　採取後１時間以内での検査が望ましいということです。

　　■検査ミス・誤差
　　　精液の採取の失敗や、誤差も大きく、５００万ほど違う事もあるそうです。

　　　精子は、酸化ストレスの影響を強く受けてしまうため精液検査によるストレスを

　　　感じやすい方は、それだけで結果に影響してしまうようです。

　　だから一度の検査ではなく、複数回受けてみてくださいね。

　　　　◆　クコの実

　　　　　　体質を改善し、延命効果や不老長寿、精力増進効果があります。

　　　　◆　昆布やかつおだしのお味噌汁

　　　　◆　にんにく

　　　　　　『アリシン』や『スコルジニン』が含まれています。

　　　　　　アリシンは体内のエネルギー生産に必要な『ビタミンB1』の吸収効率・体内の保持を

　　　　　　  高めます。スコルジニンには、細胞の酸化を防いだり新陳代謝を高めて疲労回復などの

　　　　　　強い還元作用があります。

　　　　◆　魚の浮き袋

　　　　　　豊富で良質な たんぱく質とゼラチン質のコラーゲンを多く保有しているため、良い精子ができます。

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