人前で掻くことのできないかゆみ、
人になかなか相談しにくい場所の痛みやオリモノ。
相談できないまま症状が悪化する方が多いのが、女性特有の悩み。
「かゆみがあるんだけど…
それに腫れてる?オリモノも気になる」
って思ったら。
◇ セルフチェック オリモノチェックしてみましょう ◇
* えも言われぬ臭い、色も黄色・淡い灰色で泡立った状態。
ヒリヒリと痛みがある。
→ トリコモナス膣炎かもしれません。
* カッテージチーズのようなオリモノでかゆみが強い。
ヒリヒリと痛みがある。
→ カンジダ膣炎の疑い。
* 腹部痛、性交痛がある
→ クラミジア感染症かもしれません。
* 性交痛がある。膣の入り口が赤く腫れている。しこりがある。
→ バルトリン腺炎かもしれません。
◆ トリコモナス膣炎ってどんな病気?
トリコモナス膣炎とは、感染症のひとつです。
感染して1〜数週間で発症する性病の一種で、1度感染してしまったら、自然治癒はしない
たいへんな病気。
◇ 感染経路 ◇
男女ともに感染します。
ただ男性は尿道炎というかたちで発症するんですが、自覚症状がない場合が多いので、
パートナーが発症している場合は、2人で治療する必要があります。
感染経路は性交渉だけだと言われていましたが、最近では不特定多数が使用する公共施設の脱衣場や、
温泉の浴場、公衆トイレの便器でも、可能性は低いものの感染するケースがあるようです。
◇ 原因 ◇
トリコモナス原虫
膣の中にトリコモナス原虫が寄生することで起きる病気。
この原虫が、膣内の常在菌であるデーデルラインという乳酸菌が必要とする
グリコーゲンをエサとしてしまうため、膣内の環境が崩れ、雑菌が入りやすく、
繁殖しやすくなります。
そのため、特徴的なオリモノの臭いが発生します。
◇ 症状 ◇
臭いの強いオリモノの他にもいろんな症状があります。
・黄緑色や白く濁った細かい泡状のものがオリモノに混ざる
・排尿する時に痛みがある
・膣(壁)からの出血
・性交痛や不快感
・ただれ、腫れ、かゆみ、痛み等
◇ 対処法 ◇
ヒドい時にはお医者さんに行きましょう。
女性にとって婦人科に行くことは、ものすごくハードルが高かったりします。
特にまだお子さんを生んでいらっしゃらない若い女性の方は、
「どうしても、行く気になれなくて…。だって、内診するんでしょう…。」
「病院に行くより方法がないなら、できるだけ事前に病院の情報を調べて、
女医さんの病院を選んで行きます。」と、おっしゃる方がいらっしゃいます。
漢方薬も効果があります。
即効性というワケにはいきませんが、身体のバランスを整え、足りないものを補い、強化する
ことで、その時の対処法としての治療ではなく、根本的な解決をすることで、再発を防ぐこと
ができます。
なにが効くのかはある程度の基礎的漢方はあるものの、その方によって違います。
気になる方は、悩まずご相談ください。
遠方の方は、メールによるご相談も受付けております。