あなたは今どんな状況で、このホームページに来られていますか?

あなた自身、それとも大切なご家族がアトピー性皮膚炎で苦しんでおられるのでしょうか?

 

アトピー性皮膚炎は、体質改善が根本的に大切ですが、 かゆみや皮膚の炎症などの症状が悪化している時は、その苦痛を解決することが先決です。

 

  

  ◆ アトピー性皮膚炎の主なタイプとその対策

 

       あなたの皮膚炎はどのタイプでしょう。


 

①かゆみ・赤みの強いタイプ

 

このタイプを中医学では、湿熱証(しつねつしょう)と言います。

からだのなかに、不要な老廃物(痰湿)がたまり、尿や便などで排泄できず皮膚からあふれてきてしまうと、皮膚の赤味やジュクジュクを伴う皮膚の症状を呈します。

かゆみ・赤みは患部が熱を持っているサインで、ただれやジュクジュクは身体の老廃物が溜まっているサインです。

□おススメ漢方
赤味を抑えながら、しんたいの余分な老廃物を排泄する作用のある瀉火利湿顆粒(しゃかりしつかりゅう)や五行草茶(ゴギョウソウ)といった漢方をオススメしています。

 

②かゆみ、赤味に黄色味やジュクジュクのあるタイプ

 

中医学ではこのタイプを熱毒症(ねつどくしょう)と言います。

湿熱症が慢性かすると、化膿やジュクジュクの進出がすすみカサブタなどがみられるようになります。

□おススメ漢方

炎症を抑え、身体の不要な老廃物を排泄してくれる瀉火利湿顆粒などに加えて解毒の作用がある白花蛇舌草などを加えます。

 

③お肌の乾燥が強いタイプ

 

中医学では血虚血熱証(けっきょけつねつしょう)と呼ばれるタイプ。

肌の表面の乾燥に伴って、白いカスが落ちる、かゆみが強い、肌の色が黒ずんでいる、患部が赤く熱っぽい、口の渇き、目の充血、便秘などの症状も出やすいです。
気分転換、できればゆっくり休養をとって、しっかり眠りましょう。 ストレスは、体の至る所に影響を与えます。 肌だけでなく健康のために、時間と心に余裕を持てると、ストレスで悪化している方は、いつのまにか少し改善しているというケースがあります。

□おススメ漢方

炎症があればまず炎症を抑えながら、乾燥を潤すプラセンタ、婦宝当帰膠紅サージなどのサプリメントが良く使われます。

漢方は、加味逍遥散(かみしょうようさん)などをオススメします。

 


 

◆アトピーと食事についての注意

 

お肌の状態と食生活は密接な関係があり、アトピーのかゆみは食事の改善なくしてはなかなか進まないのが一般です。

実際のイヌイ薬局の店頭では漢方、中医学でアトピーのお手当を希望される方には食事の改善=「食養生」を行うことも決心していただ苦ことにしています。

◇一般にアトピーについて中医学では

・穀類など和食を中心に「腹八分目」を心がけましょう。

 *「腹八分目」の目安

  1、食後も身体が重くならず動ける

  2、眠くならない

・お肉やお魚類は、極力加熱してよく咀嚼しましょう。

・葉野菜を中心に、旬の野菜や海藻類をたっぷり摂りましょう。

 できるだけ、冷蔵庫から取り出して一時間程度の常温のものが好ましいと言えます。

・バランスの良い食事を気を付けましょう。

・便通は毎日一行すっきりを心がけて、野菜果物をしっかり摂取ください。

イヌイ薬局の店頭でみていると、アトピーで悩む方の8割以上が便秘のようです。

特に、ジュクジュクの症状がある方は便秘によって症状が悪化することが多く見受けられます。

 

◇アトピーで悩む方にできれば避けていただきたい食材

 

 甘いもの:チョコレート、ケーキなど

 油もの:唐揚げ、とんかつ、天ぷらなど

 香辛料の多い:キムチ、カレーライス

 加工食品:ポテトチップス、ファーストフード、伊那スタント食品、スナック菓子、

 生もの:お刺身、お寿司など

 冷たいもの:アイスクリーム、ジュース、ビール、かき氷など

 その他アレルギー反応など:卵、牛乳、大豆、エビカニなど魚介類、ソバ、

              アルコール等

 

◇食材の性質を利用して

 

中医学の薬膳では、食材を四気五味(シキゴミ)=4つの食材の性質と五つの味

で分類して考えます。

食材の性質を表す四気(シキ)は

『 熱、温、涼、寒 』

の4つで、四気(シキ)の意味は文字のとうりその食材にさまざまな性質あります。


 

 

 

これら熱、温、涼、寒の四つの性質以外に、

『平(ヘイ)』冷ますことも温めることもない、ゴマ、玄米、たまごなどのように中庸の性質の食材を考えて「五気(ゴキ)」=食材の5つの性質と言います。

また、食材の味は五味(ゴミ)といって

酸(すっぱい)苦(にがい)甘(あまい)辛(からい)鹹(しおからい)

の5つ」の味にわけますが、それぞれの味は意味をもっていて酸(すっぱい)味は

収斂の性質があって、筋肉や毛穴を引き締め汗や尿漏れを防ぎます。

 

苦味は冷ます性質があって、身体の熱を冷ましたり乾燥させ炎症やほてりを鎮めます。

甘味は緩める作用があって、身体の疲れをとったり気を落ち着けてホッとします。

辛味は身体を温めたり、発汗させる性質があり血行も良くなります。

鹹(しおからい)味は、堅いものを柔らかくしてしこりなどを散らす性質があります。

 

◆かゆみが強い時に摂りたい食べ物

 

痒みは温まるとかゆみが強くなります。

四気では「涼性(リョウセイ)」または「寒性(カンセイ)」の食材を選ぶことを
薬膳の基本ではおすすめしています。

  冬瓜、豆腐、レンコン

  緑豆、スイカなど

五味では「苦(ニガイ)」

  ゴーヤ

などの食材をえらんでおくことを薬膳の基本ではおすすめしています。

  

特に、医療機関の検査でアレルゲンと判定された食材は極力避けましょう。

2~3年をめやすに、ある一定期間アレルゲンとなった食材を避けておけば再び食べることができるようになるでしょう。

アレルゲンだった食材を食べ始めるにあたって、たとえば卵であればまず

「ゆで卵の黄身」

から試して、だいじょうぶなようであれば「ゆで卵の白身」を試してみましょう。

それでも大丈夫なら、「生卵」でおなじようにためしてみるのも一方です。

卵では「白身」がアレルギーの発症率が高く、「生」のほうが吸収が早く症状がでやすいためこのような順序で試してみましょう。

 


アトピー性皮膚炎の養生にはからだに不要な、糖分・油分・たんぱく質などからだのゴミを溜めないことも大切。

食物繊維の摂取は食養生の大きなポイントのひとつです。

毎日の食事から食物繊維をバランスよく摂取しましょう!

  

2種類の食物繊維の役割

①水溶性食物繊維

水に解けるもの水溶性食物繊維はぬるぬる、ネバネバした状態のもので腸管内に比較的長時間とどまってコレステロールの吸収を抑えたり、糖分の消化吸収を抑制したりしてくれます。

 

☆具体的な食べ物

アボカド、オクラ、やまいも、納豆などネバネバ食材やきのこ類、海藻類、こんにゃく、ごぼうなど。

■効果

水溶性食物繊維は水分保持力が強く、水に溶けるとドロドロのゲル状に変化します。

炭水化物(糖質)の消化・吸収を緩やかにし、血糖値の急上昇を防ぐ効果、コレステロールなどの余分な脂質を吸着し排出するなど、体への吸収を抑制する作用があり、腸の粘膜を守る効果、善玉菌を増やす効果もあるため、整腸作用があります。

腸の環境が整えられることで、しっかりとした体の不要なものの排出が促進されることになり、結果的にアトピー性皮膚炎を軽減することができます。

 


 

②不溶性食物繊維

水に溶けない食物繊維で、胃や腸で水分を吸収し大きく膨らみます。

これにより、便のかさ増しや、腸を刺激して蠕動(ぜんどう)運動を活発にし、便通を促進します。

体にとって有毒な、ダイオキシンなどの物質を排泄するデトックス効果も期待できます。いわゆる"繊維質"な食べ物が多く、よく噛まなければならないものばかりなので、食べすぎを防ぎ、満腹感を得られやすいというダイエット効果もあります。

 

☆具体的な食べ物

いんげん豆、ひよこ豆、あずき、おから、エリンギ、えのき、キクラゲ、切り干し大根、小麦ふすま、干ししいたけ、干し柿、アーモンドなど


 

◆効果

満腹感が得られ、便の固さを調節しながら便量を増やし、腸管を刺激し便の腸内通過時間を早めてくれて、とても気持ちの良い便が出ます。食べすぎを防ぎ、満腹感を得られやすいというダイエット効果、便通を良くして体内のいらないゴミを出してくれるデトックス効果があります。
それにより、不要な体のゴミ、脂分等が原因になっている脂漏性湿疹のアトピー皮膚炎の症状を緩和することができます。


 

  酵素とpH

   アトピー性皮膚炎の改善・予防・再発防止。私たちの、からだの様々な活動に酵素が大切です。

   人間の生命活動に欠かせない酵素は、その時の温度やpHによって活動が大きく影響を受けます。

   酵素量を適度にするためには、pHも大切です。


  酵素とpHにとって大切なリンとカルシウム

   体液の調整の役割として、主としてカルシウムイオンとリン酸イオンですが、

   pHを上げる働きをするのがカルシウムイオンで、下げる働きをするのはリン酸イオンです。
   つまり食事からのカルシウムの摂取量が不十分だったりすると、
   血中のカルシウムイオンの濃度が不足し、体液のアルカリ度、つまりpHが下がってしまいます。

         身体の機能を高めるために、酵素に重要なpHと、それを上げる効果のあるカルシウムを

     しっかりと摂取しましょう!

                ☆カルシウムを多く含む食べ物

       切干大根(きりぼしだいこん)・ヒジキ・エンドウ豆などの、野菜や海藻、豆類

 

 

 

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