女性の卵子は、もともと300万個前後といわれていますが、そのうち出生時には30万個前後をもって生まれます。そして、その後卵子が新しく使られることなく年齢を重ねるごとに、また排卵のたびに残存卵子は減少してゆきます。ですから、

年齢を重ねるほど卵胞の数が減少するという量的な変化と卵そのものの質が低下する質的変化が起こってきます。残存する卵子の数の目安として抗ミューラー管ホルモン(AMH)の検査があります。




◆ 卵子の老化と検査数値

   卵子の老化を予測する数値として、FSH(卵胞刺激ホルモン)とAMH(抗ミューラー管ホルモン)

     などがあります。


     ◇FSH(卵胞刺激ホルモン)・・・卵を育てる役割のホルモン

   卵子が老化して生命力が落ちてくると、なかなか発育しないのでFSH(卵胞刺激ホルモン)が

   多量に分泌されるようになります。


     ◇AMH(抗ミューラー管ホルモン)・・・卵巣にある前胞状卵胞の顆粒膜細胞から分泌されるホルモン

   卵巣内に前胞状の卵胞が多ければ多いほどAMH(抗ミューラー管ホルモン)の値は大きくなり,

           老化によって少なくなればAMH(抗ミューラー管ホルモン)の値は低くなります。

     

◆ FSHとAMHを使った卵子の老化予測の方法

  〜妊娠率の低下〜

  

  20代の不妊が数%に対して、40代では60%を超えるといわれ、年齢が上がる分だけ

  自然妊娠ができる割合は低く妊娠確率が下がってしまいます。


  〜流産率のアップ〜

  

  流産率は、平均15%、20歳代は10~12%、

   30歳代は、さらに高くなり20%前後、

   40歳代は26%、

     45歳以上になると60~70%以上になります。
   45歳以上は、染色体異常の関係でどうしても

     高くなりこの原因が卵子の老化と言われています。


  〜目には見えない老化の症状〜

 

   30代後半になると楕円形やいびつな形のものが多くなっていきます。

     形の整っていない卵子は、「受精しにくい」「細胞分裂しにくい」「着床しにくい」
     ということで、症状のひとつにある妊娠率の低下をまねいてしまいます。


     この、卵子の変形は正確には卵胞の変形でとくに卵胞液と呼ばれる卵子の栄養になる、

     鶏卵でいえば白身の部分が劣化しやすく、その分卵胞の形がいびつになります。


      中医学では、漢方のおくすりや食事によって体液などを補う補陰することで卵胞液の栄養

     を補い血流の改善することで卵胞液の劣化を防ぐと考えています。


 


  〜「水もしたたるいい女」と「卵子」〜

  卵子の老化は目にみえにくい部分もありますが、「卵」からはエストロゲン(卵胞ホルモン)

  というホルモンが分泌されます。この、エストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌量に比例して

  頸管粘液=オリモノが分泌されます。ですから、頸管粘液が多ければ「卵子」の質が良いひ

  とつの目安になります。


  排卵期のオリモノの正体がこの頸管粘液で、卵白のような透明で粘り気のあるものが良質卵

  の証拠と言えます。

  「水もしたたるいい女」は外見が綺麗な女性という意味よりは、この頸管粘液の分泌が多い

    「生殖能力」に優れていて、結果的に元気なお子さんを宿すことができる女性という意味で

  しょう。

  〜排卵検査薬について〜


    「排卵検査薬で、卵の数がわかるのでしょうか?」

  ご質問を受けることがあります。


   排卵検査薬で、あなたの卵巣の中の卵胞の数は、わかりません。


       ◇排卵検査薬の検査プロセス

      ①排卵検査薬は、排卵日前に急激に増えるLH(黄体形成ホルモン)を検知します。

      ②卵胞が大きくなり、排卵直前に、卵胞が大きくなりこのLHが急激に上昇。

      一気にピークに達します。これをLHサージと呼びます。
              ③LHサージが発生すると排卵検査薬に陽性反応が現れます。

        ④LHサージが発生後、24時間から36時間以内に排卵が起こるといわれています。

 
     排卵検査薬でわかるのは、排卵直前のタイミングです。

   排卵数がどのくらいか? また卵巣内の卵胞がどのくらいあるのかがわかるものでは、ありません。

   しっかりタイミングを図ってくださいね。

 

    卵子の老化の原因として考えられるのは

     1、加齢・年齢による老化

     2、子宮や卵巣の病気

     3、過剰なストレス

     4、生活習慣

    

    卵子の老化にはいろいろな原因・それを加速させる要因が考えられます。

    年齢による老化は緩やかにすることはできても、完全に防ぐことはできませんが、

    ストレスを減らしたり、生活習慣を変えることはできます。

 

    ◆卵子の老化を加速させる生活習慣  

 

      ☆ 睡眠の質

      ☆ 喫煙(タバコ)

      ☆ 偏った食生活・食品添加物

 


 

   いろいろある卵子の老化の原因を考えて、できることがたくさんあります☆

   老化するのは卵子だけではなく、カラダそのものも老化していきます。

   老化を緩やかにする努力、それが卵子の老化の対処法です。

 

   ☆生活のリズムを整え、早寝早起き


 理想的な就寝時間は22時~23時で、遅くとも0時までには

 就寝するようにしたいですね。

 部屋は真っ暗にし、就寝する1~2時間前からはテレビやパソコン、

 スマホなど明るいものを見ることは避けましょう。

 太陽が昇ると目覚め太陽が沈むと眠るのが自然のリズムと調和して

 いるいちばんいいカラダのサイクルなんです。


  

  ☆カラダを冷やすことも、卵子の大敵!

 カラダの特に下腹部の冷えは、子宮への血行を妨げます。

 薄着・はだしをやめて、できるだけ暖かい服装を心がける。

 下腹部全体を腹巻きなどで包みましょう。

 下着類は体をしめつけないものを身につけましょう。


 

  ☆やはり、タバコは大敵です!

 タバコはカラダはいろんな意味でカラダに悪影響を及ぼしますが、どんなに体を

 温めても、タバコを吸っていては全身が血行不良になります。

 タバコには数千種類の化学物質が含まれていて、喫煙すると血管が狭くなり、

 血流が滞ります。

 禁煙しても体から煙草の毒性が抜けるには、数ヶ月~数年かかるといわれ、

 毒性が残っている間は卵子の質もさがります。


   ☆中医学的には「補陰」と「活血」

 中医学では、受精前の「卵子」は「陰」に属しているので「陰」を

 補う「補陰」することで卵の質を回復できると考えます。

 「陰」は体積など身体の潤いでまた、卵子の栄養源は血液からなので

 豊富な血液、滞りない血流が多大切です。

 漢方のお薬や食事・生活養生をあわせて、身体の潤いを補い血流を

 改善に心がけましょう。
    特に、生活のなかで身体の潤いを補う時間は夜の10時から午前2

 時頃といわれ、この時間には睡眠をとることが漢方や食事と合わせて

 とても大切です。

 

     


   卵子のための食材

 

  ◆身体を潤す「陰」を補う食材

  豆乳、豆腐、冬瓜やきゅうりなどの瓜類、梨、スイカ、トマト、蜂蜜

  スッポン、アワビ、ゴマ、黒豆、大豆、黒米

  などが身体の潤い「陰」をおぎなう代表的な食材です。

  

  ◆血流を促す食材

   ネギ、タマネギ、ニンニクなどの辛味野菜、納豆、

   などが「血流」を滑らかにしてくれます。

 

  さらに、卵子の老化防止には、カラダを温める食事もオススメです。

 

  ◆色で言うと、黒・赤・黄色・橙色の食べ物。

 

  ◆具体的な食べ物でいうと

   ・穀物…そば・ひえ・あわ・胡麻

   ・野菜…根菜類・芋類・ネギ類・海藻

   ・果物…梅・ナツメ・栗・ぶどう・リンゴ・サクランボ・ドライフルーツ

   ・飲み物…番茶・ほうじ茶・紅茶・たんぽぽコーヒーなど

 

  ◆卵子はカリウムが好き

   カリウムを多く含んでいるものを、食べるように心がけましょう

   ・お菓子はドライフルーツを

   ・ナッツ類もカリウムを多く含む上に、カラダを冷やしません。

   ・春菊、ほうれん草等をおひたしに(カリウムは熱でこわれません。)

 



  低温期には、体質にあった補陰薬と二至丹、亀板(キバン)鼈甲(スッポン)
  紫荷車(プラセンタ)そして抗酸化力の強い紅沙棘を併用します。

  ◆プラセンタ紫荷車(シカシャ)

 プラセンタは中医学では紫荷車(シカシャ)と呼ばれ、哺乳類に特有の

 臓器で胎児のためのタンパク質やミネラル、ビタミンなどをたっぷり

 蓄えています。人間以外の哺乳類は、自分の胎盤を食べることで産後の

 体力を回復しています。

 プラセンタ(紫河車)は、「気」の流れを司る「肝」と生殖・排泄機能を

 司る「腎」を潤し補います。

 古くは、クレオパトラや楊貴妃も愛飲していたことで有名です。



 ◆亀板(キバン)鼈甲(ベッコウ)

  亀板(キバン)は亀の甲羅で鼈甲(ベッコウ)はスッポン、中国では「亀は万年、スッポンは千年。」と

  いわれ長寿の動物として珍重されています。コラーゲンをはじめ18種類のアミノ酸などの栄養成分に優れ、

  滋養強壮、老化の予防に食事としても漢方薬としても良く使われています。



  〜 オススメの漢方や食品 〜

    ◆ 参馬補腎丸

   「イスクラ参馬補腎丸」は、13種類の動物性・植物性生薬を配合し

  丸剤としたもので、虚弱体質、肉体疲労、病中病後、胃腸虚弱、食欲不振、

  血色不良、冷え症の場合の滋養強壮を目的としております。

  

  虚弱体質、肉体疲労、病中病後、胃腸虚弱、食欲不振、血色不良、冷え症

  などの滋養強壮に効果があります。


    ◆ 二至丹

  「二至丹」は女貞子(ジョテイシ)と旱蓮草(カンレンソウ)を使用した

  ものです。この組み合わせは中国では古くから二至丸として使われていま

  す。二至丸の名前の二至は、冬至と夏至の対極の時節が由来です。つまり、

  陰の気が極まる冬至に収穫する女貞子と陽の気が極まる夏至に収穫期する

  旱蓮草を組み合わせることから二至丸と呼ばれます。「二至丹」は陰陽バ

  ランスが良いと言われている2つの素材を配合したのものです。



    ◆ 紅沙棘

  沙棘(サージ)はやせた土壌や高地、寒冷地等の厳しい環境で育つ生命力の

  強いグミ科の植物です。「紅沙棘」は沙棘の果実からわずかしか採れない

  オイルを使用しています。この沙棘果実のオイルには、不飽和脂肪酸やカロ

  テノイドが含まれています。オイル自体の深い紅色は、β‐クリプトキサンチ

  ンを主体としたカロテノイド色素が由来となっています。「紅沙棘」は純粋

  な沙棘果実オイルを手軽に摂れるようにソフトカプセルに詰めました。




  ◆ 養麗潤プラセンタ(ようれいじゅんプラセンタ)

  「中医薬膳漢方研究所」開発の養麗シリーズ・プラセンタはお砂糖を

  つかわず、ハチミツだけで自然で優しい甘み。

  キレイになりたい女性はもちろん、女性の悩みをお持ちの方にぜひ

  飲んでいただきたい1本です。

  14種類の美容サポート成分を配合しています。